「生態系のようなオフィスデザイン」

空きビル一棟を新たな事業拠点として稼働させる改修プロジェクト。日本エコシステム株式会社にとって、従来の固定化された働き方を変える足がかりとしてのプロジェクトでもあり、時代の変化に適応し成長し続けられる、生態系のようなオフィスの在り方が求められた。

ワークプレイスは空間の密度に合わせ多種多様、かつ可動式の家具を多く配置。生木の香りや魚が泳ぐ水槽の水音、温かみのある自然要素を有機的な形状とともにオフィスデザインに取り込み、社員の五感を刺激する創造的なオフィスを目指した。4層にまたがる共用空間は、下階は寒色系、上階は暖色系の色彩とし、社外利用から社内利用にかけてグラデーショナルに連続する設えとした。

自然環境の一部のように有機的にレイアウトが変動するワークプレイスは、様々な社員のおおらかな受け皿となり、各拠点のサテライスオフィスのような位置付けになっている。この場を起点に会社としてのつながりを広げ、生態系のように永続的に循環していくことを期待している。